ありがとう、妹。ありがとう、弟。
私達のチームには、選手の妹弟が大勢いる。
この春、兄達と一緒に卒団した妹弟達。
小さいけれども立派なサポーターにチーム一同大きな拍手を送ります。
お兄ちゃん達の野球の練習に親に抱っこされ、
手を引かれ、毎週のように通ったグランド。
春休みも夏休みも。
小雨の日も、風がグランドの砂を舞い上げる日も。
太陽がじりじり照りつける日も、手がかじかんで凍える日も。
○○ちゃんは家族でどこかにお出かけの日も。
○○くんはプールに遊びに行く日も。
〇〇ちゃんは夢の国に出かけている日も。
お兄ちゃん達の練習を横目に、今日は何をして遊ぼう。
あれもした、これもした。
お兄ちゃん達は、球を投げ、球を追い、球を打っている。
今日おやつを食べるのは何度目だ。
お兄ちゃん達はひたすら走っている。大声をあげている。
眠いな。
鳥が鳴いている。桜の花びらがひらひらと舞っている。
お兄ちゃん達は。。。
蜂がブンブン飛び回っている。遠くで虫が鳴いている。
太陽はだいぶ傾いてきた。もう、お家に帰りたい。
お兄ちゃん達が球を投げてるみたいに落ち葉を投げ合ってみる。
空から降ってくる雪を綿菓子のように食べてみる。
お兄ちゃん達は全身真っ黒なモンスターだ。
汗のにおいがすごい。足のにおいもすごい。
今日の夜ごはんは何だろう。
総監督は以前、このようにおっしゃっていた。
『選手には必ず野球の練習、試合が終わった後には妹達と遊ぶ時間を作れと常に言っている。
妹達の自由な時間を奪い、選手達は好きな野球を続けられている事を理解して欲しいから。
ありがとうという気持ち、ありがとうの反対語は当たり前。
当たり前ではない事を選手には気付いて欲しいから。
保護者はもちろんのこと、兄弟姉妹の協力があってこその野球である。』と。
僕たちがどんな時でも野球をやってこれたのはいつも君たちが側にいてくれたから。
照れくさくて、なかなか面と向かって言えないけれど。
ありがとう、妹。ありがとう、弟。
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